ADHDとアスペルガー(自閉症スペクトラム)の5つの違い!
ソウ
◆ 解説
さて、ADHDとアスペルガーの違いの話。
まとめますと、
・アスペルガーには
コミュニケーションの障害
社会性の障害
想像力の障害
感覚の異常
協調運動が不得意
があるが、ADHDの場合はどれもそこまでではない
という話でした。
ただマンガにもあるように、この区別は非常に難しいものです。
精神科医であっても、明確に「この患者さんはどっち」と断言しづらかったり、またドクターによって診断の差が生まれてもまったく不思議ではありません。
ただ今回の内容をもとに「この人は、どっちかというと、こっちに近いかな?」というような、アバウトなイメージだけでも湧くようになっていたら幸いです。
おそらくですが、アスペルガーの場合、一番の問題は「社会性」ではないかと思います。
いわゆる相手のことを理解したり、場にふさわしい行動を取りづらくなり、その結果、生活において色々な問題を抱えてしまいます。
あなたの周りにそういう人がいたら、とにかく「この人は、アスペルガーなどの傾向がある」ということを認識しておくだけでも、多少は関係はスムーズになります。
また何かを指示するときは、「具体的に」伝えるようにしてください。
「もっとしっかりして」「空気を読んで」などの言い方は非常にアバウトで、なかなか伝わらないものです。
それよりは、
「書類チェックは二回行ってください」
「何かをしゃべるときは、必ず相手が『聞いているか』『笑っているか』を見てください」
などのように伝えた方がベターです。
キーワードは「具体的」です。覚えておいてくださいね。
ちなみに自分は「もっと人間らしくしてみよう」という指導を受けたことがあり、いまだに何をもって人間らしく生きればいいのか分かりません。
途方に暮れた世界を生きながら、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
追加で、こんなテストがあります。
この写真で「変わったところ」に気づきましたでしょうか?
(写真…スピサ・アランプール、トーマス・ポーレン)
これはバロー神経学研究所の室長であるStephn L macknikによって紹介されている有名な心理テストです。
このテスト、自閉症スペクトラムの傾向がある方ほど、ある点に気づくのが早いとされています。
一般的な方は、まず顔などに注目します。
しかし自閉症スペクトラム傾向のある方は、あまり顔には注目しません。
その結果、答えである「少女の右手」に早く気がつくそうです。
そうですね。指が6本あります。
もちろんこれは「傾向」なので、イコール自閉症スペクトラムというわけではありません。純粋に注意力が高い方も、気づく可能性は大です。参考程度にお考えください。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
まだ読まれていない方は、
ADHD編の第一回からご覧ください。
ちなみにゆうメンタルクリニックでは、ADHDのテストと治療も行っております。
お気軽にご連絡いただければ幸いです。
また「アスペルガー障害」のマンガもこちらにあります!
そして2015年3月現在、アニメも放映中です!
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ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
復職支援・精神科デイケア(ゆうリワークセンター)